パソコンの父
一昨日の話になりますが、パソコン、オブジェクト指向の産みの親で、「パソコンの父」と呼ばれる、
コンピュータサイエンスの巨匠、Alan Kay氏の、京都大学名誉博士の授与式と記念講演が京大で行われるということだったので、
当然のごとく授業ブッチして行ってきました。アラン・ケイ - Wikipedia
講演は全部英語で、同時通訳を聞きながらだったので、理解しきれない部分が多かったですが、
とりあえず学んだことを。
- パンクしたタイヤを直すようなことはやめなさい。
「例えば、現在のブラウザ(Firefox,IEなど)は20年前の技術を伸ばしているだけ。 これでは技術は進歩しない。」
- newsではなくnewを
「現在起こっていることはnewsにしかならない。 何年も先を見据えたnewに重点を置く必要がある。」
- 本質的でない、締切りに間に合わせるだけのコードはゴミ同然
これは、ちょっとレベルが高すぎて、わからんかったんやけど、
「締切りに追われて、不完全なコードがよくでまわってる。 そんなものには意味はない。」
- クラッシックのような勉強をしなさい
友人が「大学生は何をするべきですか?」という質問を本人に聞いた時に返ってきたありがたいお言葉です。
「エアギターは確かに新しいしおもしろく、まわりの人は喜ぶかもしれない。
でも、クラッシックは練習せずにはできないし、それを聞くまわりの人の耳も肥えていて、ミスすればすぐに分かる。
あなたはクラッシックのような勉強をしなさい。」
全部を吸収することができなかった自分が残念でしかたないですが、
スピーチのうまさに感動しました。
新総長の松本さんのスピーチも激烈にすばらしかった。
やっぱり本当にかしこい人ってのは、トークもできるんだと再確認。
そして、同時通訳というものにも深く感動しました。 英語できるようになりたい。
こんな機会はもう二度とないかもしれない、
少しでも、偉人とコミュニケーションしてみたい!と思い、
講演終わって帰らはる時に、思い切って英語で話しかけて、
自分のPowerBookに名前と、彼の名言をサインしてもらいました☆
俺のBitchEnglishでも何とか伝わりました。w
使った英語たち
- Excuse me, Would you give me a sign?
- If you dont mind, your famous phrase! "The best way to ...."
- Thank you!!!
- Im glad to see you!!!
ダンディで、ジョークも達者で、ステキな人だった。
今まで会った人間の中で、最も偉大な人間だったと思います。
自分がパソコンと出会ったのは、確か8、9才ぐらいで、
その頃から、あの大きな箱の中では何が起きているのだろう。という、
不思議なロマンの魅力に取り付かれて、現在コンピュータサイエンスを勉強してるわけですが。
21才にして、それを作った人に出会った。
今後の人生においても、こんな貴重な経験はないやろう。
いい日になった。
ノートパソコンに書いてもらった、フレーズ。
"The best way to predict the future is to invent it!"
「未来を予測する最もよい方法は、それを作ることだ」
は今後、困った時も、自分を前に進めてくれるに違いない。